ここがポイント!
- 退職金=(退職時の給料の大元)×(支給率)
- 退職時の給料が高く、勤続が長いほど多くもらえる。
- 教員18年の私の退職金額は798万円
- 定年退職や勧奨退職の場合は加算がある。
- 「働き方の選択」には、自分の退職金額を1度試算するのが大事
「今、辞めたら退職金はどれくらいもらえる?」
辞めることを考える時に、退職金についても考えると思います。
そして、今の額や将来の額なども、辞めるかどうかの判断材料になると思います。
そこで、今回は、
・退職金の額
・金額の決まり方
について、勤続18年の私の退職金額をもとに、解説したいと思います。
なお、これは、あくまでも、東京都の公立小学校の18年目の主任教員である私の退職金明細をもとにしています。
細かい部分については、それぞれの状況によって変わりますので、深く知りたい方は、所属の事務さんに尋ねるか、以下の東京都教育委員会の退職金に関する資料をご覧ください。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kyoiku/2025-08-08-142136-171
1. 教員歴18年の退職金額
まずは、私の実際の退職金の明細がこちらです。

総支給額は、約798万円
手取り額は、約792万円です。
退職金は、長く勤めると、普通の給料と比べて、税金がかかりにくい仕組みになっているため、総支給額と手取りに大差がありません。
では、
「この額はいったいどうやって決まるの?」
これが分かれば、退職金への見通しがもて、働き方を選択したり、老後に備えたりできます。
2. 自己都合による退職金の計算
自己都合による退職とは、定年退職や勧奨退職以外の退職です。
なので、基本的には途中でやめる人は自己都合による退職となります。
自己都合による退職の退職金の決まり方はそんなに難しくはありません。
基本的に自己都合による退職金は、
自己都合による退職金=(退職時の給料の大元)×(勤続期間に応じた支給率)
です。
※定年退職や勧奨退職は別の加算があります。
※特別支援学校に勤めた期間がある等で、特別な加算がある場合もあります。
(給料の大元)とは、給料表額と教職調整額の合計です。
号給によって決まるもので、毎月の給与明細に記載されています。
ここには、地域手当などの諸手当は含まれません。
(勤続期間に応じた支給率)は、以下の表の通りです。

私の場合、
退職時の給料表額が、383,600円
教職調整額が、その5%で、19,180円
合計は、402,780円です。
私の勤続期間は、17年9ヵ月なので、18年で計算され、支給率は、19.8ヵ月となります。
※年未満は6ヶ月以上は繰り上げて計算されます。
※育休期間は、2/3が勤続期間として計算されます。
よって
402,780円×19.8ヵ月=約798万円
となります。
厳密には、給料表額や教職調整額などを分けて計算しますが、この記事では分かりやすくするために、
「(退職時の給料の大元)×(支給率)」
として説明しています。
3. 定年退職や勧奨退職の加算
定年退職や勧奨退職の場合、自己都合の退職金以外に、退職前240月(20年)に対して、役職に応じた別の加算があります。
※この加算は、主に定年退職や勧奨退職などの場合の加算です。私のような自己都合退職では、基本的にはこの加算はつきません。
その時の、役職に応じて1月ごとに以下の点数が入ります。最終的に、1点1100円として、退職金に加算されます。

例えば、ずっと主任教諭で定年退職した場合、退職前240ヵ月に対して、1ヵ月あたり15点(16,500円)が加算されます。
なので、240ヵ月で
16,500円×240ヵ月=396万円
が退職金に加算されます。これが、校長だと1月あたり30点(33,000円)が加算されることになります。
定年退職や勧奨退職は、自己都合による退職と比べて、退職金が有利なっています。
4. 退職金は「働き方」を考える材料になる
退職金は、その計算から分かるように、退職時の月給が高く、長く勤めるほど多くもらえます。
つまり、役職を上げたり、数年長く働けば金額を上げられます。
もちろん、その分、仕事での苦労も増えると思います。
「お金」や「働き方」で迷っていて、退職金も大きな判断材料としている人は
(退職時の給料の大元)×(勤続期間に応じた支給率)
で、1度自分の退職金を試算してみるといいと思います。
その金額をもとに、その後の生活を考え、金額を上げたいと思えば、辞める前の数年間、
役職を上げたり、退職を数年伸ばしたりすると数十万~数百万円増えることもあります。
迷っている人に取って大事なのは、1度具体的な数字にしてみることだと思います。
退職金の額が分かると、辞める・続けるを感情だけでなく、数字をもとに考えられるようになります。
お金だけで決める必要はありませんが、お金を知らずに決めるのは不安が大きいです。
だからこそ、一度自分の場合の退職金を見積もってみることは大切だと思います。
5. まとめ
正規教員の退職金のまとめ
- 退職金=(退職時の給料の大元)×(支給率)
- 退職時の給料が高く、勤続が長いほど多くもらえる。
- 教員18年の私の退職金額は798万円
- 定年退職や勧奨退職の場合は加算がある。
- 「働き方の選択」には、自分の退職金額を1度試算するのが大事
時間講師を検討している方で、収入面で生活に不安がある場合は、今回の私の記事の家計や考え方を参考にしてみてください。
