ここがポイント!
- 学習指導は、時間講師の方が十分な準備をできるが個々に合わせた指導は難しい
- 成績は、時間講師の方が負担がかなり少ない
- 児童との関わりは、時間講師の方が負担は少ないが、そこにおけるやりがいは感じにくくなる
- 保護者対応は、時間講師の負担はほぼない
- やりがいは、仕事内容が多い分正規教員の方が感じやすいが、時間講師としてのやりがいもある
「時間講師になるとどれくらい仕事は楽になる?」
時間講師に働き方を変えようか悩む方にとって、仕事内容の量や責任の重さ等も重要になってくると思います。時間講師の仕事内容詳細については以下の記事もご覧ください。
時間講師の仕事内容のリアル | 時間講師の働き方とお金の情報サイト
今回は、上記の記事をもとに時間講師と正規教員の仕事内容を比較してみました。
それぞれの良し悪しを判断し、働き方を選択する参考になればと思います。
1. 学習指導の比較
時間講師の主な仕事内容の中心が学習指導関係になります。なので、基本的にここに関しては正規教員と同じように、担当の授業準備や整理などを日々行うことになります。ただし、準備や整理に使える時間が違ったり、担任ではなかったりするので、正規教員の時と変わる点が出てきます。
〈時間講師〉
- 準備や整理に多くの時間を使えるので、工夫した授業を行いやすい。
- 週1時間だけ単発で入ることもあり、児童理解や個に合わせた授業作りが難しい。
- 別時間での指導ができず定着させるのが難しい。
〈正規教員(担任)〉
- 校務分掌や会議などに追われ、授業準備の時間を確保しづらく、準備不足の時もある。
- 児童の特性を理解した上で、学級や個に合わせた授業作りができる。
- 休み時間や放課後など、別時間で指導ができる。
学習指導だけで比較すると、教科指導としての工夫は時間講師の方がしやすいけど、学級や児童にあった指導に関しては正規教員の方がしやすいと感じます。
2. 成績関係の比較
時間講師の主な仕事内容には、成績も含まれます。しかし、担当の全てを付るわけではなかったり、所見を書かなくてよかったりするので、ここには大きな違いが出てきます。
〈時間講師〉
- 図工や音楽など教科を丸ごと指導していれば、そのクラスについては自分が成績を付ける。
- 算数少人数であれば、参考資料を担任に渡す程度を行うことが多い。
- 書写や図書、国語の小単元のみ、体育のTT等であれば、基本的に担任が成績を付ける。
- 所見は書かなくてよい。
〈正規教員(担任)〉
- 基本的に受け持つ担当教科の成績を全てつける。
- 所見も書く必要がある。
- 学年間でのすり合わせが必要となる。
- 出欠席、学級活動、印刷、印鑑押し、見直し等その他の作業も多い。
成績関係だけで比較すると、時間講師の方がやること、かかる時間、責任などでかなり負担が少ないです。担任時代、成績時期は特に、休日出勤や持ち帰り残業を多く行っていました。ただ、時間講師も成績はつける教科もあるため、普段以上の仕事が必要となりサービス残業となることもありました。
3. 児童への指導や関わり比較
時間講師が児童と関わるのは、基本的に授業時間だけです。学級指導、生活指導、給食指導もありません。なので、負担はかなり少なくなります。しかし、児童とあまり関われないため、学習指導や信頼関係ややりがいなどに影響することもあります。
〈時間講師〉
- 授業における学習指導だけをを行う。
- 担任のような児童理解が難しく、信頼関係を築くのに苦労することもある。
- 週1の講師の先生ということもあり、気楽に聞いてればいいやとなる児童もいる。
- 児童と一緒に遊んだり、行事をともに行わないため物足りなさもある。
〈正規教員(担任)〉
- 学級指導、生活指導、給食指導など様々な指導が必要となる。
- 児童の特性を理解できるため、授業に生かせたり、信頼関係を築いたりしやすい。
- 良くも悪くも長い時間関わる。
- 様々な活動に関われるため、やりがいも感じやすい。
児童との関わりは、時間講師と正規教員で良し悪しが分かれるように感じます。仕事の負担を減らし時間を作りたいなら時間講師がよいが、児童との様々な関わりこそを教員の仕事のやりがいとするならば正規教員がよいと思います。
4. 保護者対応の比較
時間講師は、基本的に保護者対応はありません。なので、ここに関してはかなり楽です。
〈時間講師〉
- 保護者対応はしなくてよい。
- 自分の担当する授業中に何かあれば、対応が必要なこともある。
〈正規教員(担任)〉
- クラスでのケガやトラブル、保護者会、個人面談、家庭との連携、職員室の電話対応など様々な対応が必要となる。
- 要望の強い保護者や、連絡がなかなか取れない保護者などにより時間的にも精神的にも負担になることもある。
- 応援してくれる保護者により支えられることもある。
正規教員(担任)の場合、かなり多くの保護者対応が必要となります。時間だけでなく、精神的にも負担が大きくなることもあると思います。ただ、そんな中でも自分を応援してくれたり、年度末などに感謝を伝えてくれたりする保護者もいて、支えられることもあると思います。
5. やりがい比較
仕事におけるやりがいは、人によって感じ方や考え方が変わると思うので、あくまでも私の場合として紹介します。
〈時間講師〉
- 授業準備に時間がかけられるので、教科指導としての授業の工夫を試せる。
- 自分の工夫により、児童が良い反応を示してくれたら嬉しい。
- 関わる時間は少ないけど、懐いてくれる児童も多くいる。
- 校務分掌や学年関係がないので、組織への帰属感が薄くなる。
〈正規教員(担任)〉
- 行事や休み時間など、児童と様々な活動を一緒に行える。
- 児童の様々な成長について、長い時間近くで関われる。
- 児童や保護者にとって、1番大きい存在となりやすい。
- 自分の力を組織のために発揮できる。
正規教員の方が仕事内容が多いため、その分やりがいを感じるきっかけも多くなると思います。しかし、だからといって時間講師にやりがいがないわけでなく、教科指導を充実させることができたり、その成果が児童の反応を通して見られたりするなどのやりがいを感じることができています。
5. まとめ
時間講師と正規教員の仕事内容比較まとめ
- 学習指導は、時間講師の方が十分な準備をできるが個々に合わせた指導は難しい
- 成績は、時間講師の方が負担がかなり少ない
- 児童との関わりは、時間講師の方が負担は少ないが、そこにおけるやりがいは感じにくくなる
- 保護者対応は、時間講師の負担はほぼない
- やりがいは、仕事内容が多い分正規教員の方が感じやすいが、時間講師としてのやりがいもある
時間講師と正規教員の仕事内容を比較すると、正規教員の方が圧倒的にやることが多く、時間や精神面での苦労も大きくなります。しかし、その分正規教員としての仕事のやりがいをもちやすくもなります。
働き方の選択には、「仕事内容」だけでなく、「お金」「時間」「精神的負担」など様々な他の要因も含めて考えると思います。今回は、あくまで仕事内容だけで、私の経験や考えをもとに比較しています。
それぞれの良し悪しをもとに判断し、自分に合う働き方を選択する参考になればと思います。
